奥秩父

  奥秩父は埼玉県を貫流する荒川上流部の秩父山地の奥の地域です。標高1000m以上の険しい山稜と深いV字谷の自然美に恵まれ,地質は秩父古生層と中生層の堆積岩よりなります。

<雷電廿六木橋>(らいでんとどろきばし)

雷電廿六木橋は、埼玉・山梨両県を結ぶ国道140号に建設されたループ橋です。滝沢ダム建設に伴って付け替え工事の際、ダム上下流の高低差120mを克服するために架橋された橋です。廿六木(とどろき)はダム建設・道路付け替えに際して移転となった集落名です。
高い技術と美しいデザインは、多方面から高い評価を受け、土木学会田中賞、土木学会デザイン賞(最優秀賞)、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞しています。  
 
 
構造的には、大滝大橋(おおたきおおはし/全長345m)、廿六木大橋(とどろきおおはし/全長270m)という2つの橋が連続するかたちです。全体で1つのループに見えるデザインになっています。 
 
 
間部に展望スペース「廿六木望郷広場」(駐車場)、ループ最上部に展望台が設置され、ループ全体と滝沢ダムを眺望することができます。望郷広場には道路付け替えのために全戸移転した廿六木集落の説明板が設置されていました。
 
 
滝沢ダムとダム湖   
滝沢ダムは、荒川の上流部に荒川の治水と東京都・埼玉県への利水を目的に築かれた多目的ダムで、埼玉県内最大のダムです。滝沢ダムによって誕生したダム湖は、奥秩父もみじ湖と名付けられています。
 
豆焼橋から見た雁坂大橋 
 
赤色の橋が豆焼橋、黄色の橋が雁坂大橋  富士山が見えました。 
  雁坂大橋・豆焼橋は、国道140号雁坂トンネルのアプローチ部に建設された橋です。国道140号は、埼玉・山梨両県を結ぶ唯一の国道ですが、かつては雁坂峠を挟み登山道以外での行き来が不能となっていたことから「開かずの国道」と呼ばれていました。平成10年の雁坂トンネル、雁坂大橋・豆焼橋の開通により、永年の悲願であった埼玉・山梨両県の自動車による往来が可能となりました。雁坂トンネルは、一般国道における山岳トンネルとしては日本一の長さ(6,625m)です。
  トンネルを抜け山梨県側に入ると富士山が見えました。

<大滝>
国道140号線で秩父から山梨県に行く途中、大滝地区を通りました。奥秩父の大滝は、秩父の中でもかなり険しい山地ですが、その分自然が豊かなので有名な紅葉スポットとなっています。大滝方面では「大滝紅祭り」も開催され、毎年多くの観光客で賑わいます。 秩父市大滝の大地側渓谷入り口近くに金蔵落としの渓流があります。
 
   
 
 

<秩父温泉>

秩父温泉は奥武蔵の有数の観光地である秩父に湧き出します。秩父は三十四箇所の霊場を巡る「秩父三十四観音」や「秩父神社」「宝登山神社」 「三峯神社」など神社仏閣が多く、昔より多くの巡礼者が訪れる所です。静かな自然に囲まれた中で、多くの温泉宿と日帰り温泉が点在しています。 
宿泊したホテル「星の宿ばいえる」です。館内は気の利いたインテリアで、部屋も落ち着きのある居心地のいいホテルでした。  
 
隣接する日帰り温泉「星音の湯」に入りました。露天風呂も休憩施設も広々として和の情緒ある温泉でした。 


(2021.11.15撮影)
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