浜離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は、江戸時代には、江戸城の「出城」としての機能を果たした徳川将軍家の庭園です。江戸時代に徳川将軍家の別邸として利用され「浜御殿」と呼ばれた南庭と、明治時代以降に造られた北庭とに分けられます。
南庭は、潮入の池と二つの鴨場をもつ、江戸時代の代表的な大名庭園です。潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので海辺の庭園で通常用いられていた様式です。鴨場は徳川家斉と家慶の頃は、将軍の鷹狩の場でした。
中島の御茶屋で抹茶をいただきました。 | ||
六代将軍家宣が庭園を大改修した際に植えられた「三百年の松」 | ||
コスモスがきれいに咲いていました。 | ||
将軍お上がり場 |
【鴨場】
鴨場は、 鴨猟のため作られた池です。1778年に築造された庚申堂鴨場と1778年に築造された新銭座鴨場の二つがあります。鴨場は池と林を3mほどの土手で囲い、土手には常 緑樹や竹笹を植え、鴨が安心して休息できるように外部と遮断されています。 |
鴨場ではかつて猟が行われていました。その方法は、池に幾筋かの引堀(細い堀)を設け、小のぞきから鴨の様子をうかがいながら、稗・粟などのエサとおとりのアヒルで引掘におびきよせ、機をみて土手の陰から網ですくいとるというものでした。 |