伊吹山2020-霊峰伊吹山-

  伊吹山(標高約1377m)は、日本百名山のひとつで、がっしりと構えた山容です。岐阜県と滋賀県の境界をなし、山頂からは眼下に琵琶湖、比良、比叡の山々や日本アルプス、伊勢湾まで一望の大パノラマが広がります。古くは『古事記』や『日本書記』にその名が記され、日本武尊(の伝説にも登場する歴史的な山です。霊峰として名高い伊吹山は、平安時代に修験道における日本七名山のひとつになり、多くの修行者が訪れました。 

初夏の伊吹山

梅雨の中で久しぶりにいい天気だったので、6月29日に伊吹山に行きました。9合目までは晴れていたのですが、山頂だけは霧がかかり、展望は開けませんでした。でも、そのおかげで、石碑や祠に興味が移り、今まで何度も訪れていたのに気がつかなかったことを発見することができました。霊峰としての伊吹山を再発見することができました。 
    
 
伊吹山ドライブウェイから見た伊吹山。堂々とした山容です。  恋慕観音像です。 
    
 
松尾芭蕉の句碑がありました。「そのままよ 月もたのまし 伊吹山』。伊吹山は月の力を借りなくても、そのままの姿で十分に美しいという意味の句です。松尾芭蕉の『奥の細道』は伊吹山のふもとの街、大垣市で終えますが、その途中、伊吹山の美しさを称えてこの句を詠みました。 
    
 
    
 
南弥勒菩薩が祀られています。 
    
 
伊吹山頂上の一等三角点です。(標高1377.33m)です。   
    
 
弥勒堂です。弥勒菩薩像が祀られています。 
    
 
伊吹山山頂には荒神を退治するために登頂した日本武尊の像が立っています。 
   
 
日本武尊伝説に出てくる荒神の仮の姿白猪の像です。
    
 
日本七高山霊場の一つに選ばれる伊吹山寺覚心堂です。  
    
 
伊吹山はイヌワシの撮影スポットで、多くの写真愛好家が大きなカメラを持って訪れます。 
   
ホオジロがいました。 
 
ヒメレンゲが咲いていました。 クサタチバナです。 
    
カノコソウです。 
 
ミヤマコアザミが輝いていました。  グンナイフウロ 
(2020.6.29撮影)

夏の伊吹山
連日酷暑が続き、8月25日に涼を求めて伊吹山を訪れました。名神高速道路からは全く伊吹山の山容を見ることができず、雲に覆われて何も見えないことを覚悟して行きました。しかし、思いがけず、山頂は晴れていて素晴らしい展望を見ることができました。また、シモツケソウの花も残っていて、高山植物を楽しむこともできました。 
    
 
西登山道から登りました。 
   
 
外来植物の駆除を行っていました。
 
 
シモツケソウのピンクの花がとてもきれいでした。 
 
 
 
 
コオニユリがシモツケソウのピンクの絨毯の中に咲いていました。   
 
 
旧スキー場と登山道が見えました。 
   
 
帰りは、東登山道を通りました。サラシナショウマの群生がきれいでした。
    
 
    
 
イブキトリカブトが群生していました。  マルバダケブキです。 
(2020.8.25撮影)
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