聖域の岬、青の洞窟

 能登半島の先端、日本海を望む禄剛崎、金剛崎、長手崎などの岬を総称して珠洲岬と呼ばれています。そのうち金剛崎を『聖域の岬』と呼び、長野県の『分杭峠』、山梨県の『富士山』と並ぶ「日本三大パワースポット」の一つです。聖域の岬は、能登半島の内浦(富山湾側)と外浦(日本海側)の分岐点に位置しています。地上の気流と海上の暖流・寒流の「気」が一度に集中する、日本でも最も珍しい地形となっているため、大自然のパワーが一挙に集まる絶好の場所で、これが「日本三大パワースポット」と呼ばれる由縁です。 
左下が「よしが浦温泉・ランプの宿」、右上が「空中展望台スカイバード」 
聖域の岬に上に建つのが「空中展望台スカイバード」です。展望台は崖から約9.5mも突き出しているため、眺めはスリル満点です。先端までたどり着くまでに橋は少し揺れ、恐る恐る渡りきり、思い切って下を眺めてみると日本海と金剛崎の絶景が広がります。空中展望台スカイバードから見下した位置にある、黒瓦が連なる建物が、「よしが浦温泉 ランプの宿」です。1579年に創業した歴史ある老舗旅館です。
 
 
岬周辺に一歩足を踏み入れると、自然の莫大なエネルギーが立ちこめ、日本海の荒々しい波とダイナミックな潮風が強いパワーとなって体へと入ってくるような感覚になります。  
 
聖域の岬入場口 
 
青の洞窟は、712年に現在のインドから来た法道という仙人が天へ登るための修行をし、強靭なパワーを習得した洞窟として世に知られました。近年ではどんな願い事も叶うと言われるようになり、多くの人が訪れるパワースポットとなっています。  
空中展望台スカイバードから青の洞窟までは歩いて約10分です。坂道を下って歩いて洞窟の入口まで行きます。 
 
この洞窟には源義経が奥州へ向かう際、強風を避けて逃げ込んだという伝説があります。この伝説から、“舟隠しの洞窟”とも呼ばれています。 
    
 
珠洲岬の青の洞窟は、奥行き約100m・高さ約20mです。500万年もの歳月をかけて自然が作り出したパワーホールへと歩いていける遊歩道は、平成26年に整備されました。海岸まで辿り着くと、洞窟へと続く赤いトンネルがあり、トンネルを潜って奥まで進みます。 
 
天気などの条件が合えば、洞窟内には透き通った光が差し込み、美しい青の世界を見ることができます。 
 
 
  大藤大蛇 
座礁して漂着した船員を救った大蛇が藤となって生き続けているという伝説の藤「大藤大蛇」がありました。この藤に触れると10年長生きすると言われています。 
 みかづきヶ浜

(2022.5.23撮影)
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