穴水
穴水町は石川県の能登半島の中央にあります。北と西の丘陵が風をさえぎるため、能登半島では、穏やかな気候です。農林水産業が主な産業で、牡蛎貝、ナマコ、メバル、クロダイ、栗などが特産品です。穴水堂と呼ばれる水場があり、いくらでも水が湧く場所として祀られ、地名として使用されてきたと言われています。
<ボラ待ちやぐら>
ボラ待ちやぐら漁は江戸時代に始まった漁法で、湾内に造られた高さ6mほどの櫓の上からボラが海中のフクロ網にかかるのを待ち、ボラの群れが網の上を通り過ぎるタイミングで網口を引き上げるという単純なものです。 |
ボラ待ちやぐらは、最盛期には、40基を数えましたが、穴水町でも1996年秋を最後に、現在この漁法を行う者はいなくなりました。現在は、穴水町の根木ポケットパーク及び中居ふれあいパークでやぐらを見ることができます。 |
ボラ待ちやぐらを、天文学者パーシバル・ローエルが、著書「NOTO」の中で、怪鳥ロックの巣のようだと表現しました。 |
【中居のボラ待ちやぐら】
能登鹿島駅の近くの穴水湾に、海に浮かぶように鎮守の森を携える鹿島神社がありました。 |
能登島へのツインブリッジ | |
<さとりの道、中居湾>
穴水町にある能登中居地区は、かつて鋳物で栄えた場所です。ここには、9つの寺院や神社を繋ぐ山道を縫うように続く石畳の道の散策コースがあり、これが「さとりの道」と呼ばれています。 |
医王院 |
医王院の梵鐘は、山門の中にある変わった造りです。 |
海に向かって立つ大鳥居 | 中居の街並み |
七尾北湾を望む波静かな入り江は多くの舟の行き交う天然の港として最適な場所でした。中居は古くから鋳物の産地として栄え、大正13年の廃絶まで多くの鋳物を鋳出していました。現在でも、格子戸をともなう古いたたずまいを残す家が並んでいます。 |