信長の館

  1992年「スペイン・セビリア万博」の日本館のメイン館展示として安土城天主の最上部5階6階の部分が、原寸大にて忠実に内部の障壁画と共に復元されました。万博終了後その「天主」を安土町が譲り受け解体移築し、新たに「金箔10万枚」を使用した外壁などが取り付けられ,信長の館の中に展示されています。
 
安土城は天下布武の象徴であり、天主5階・6階部分は、日本の宗教・思想を統一した「天道思想」を表現したものです。天下統一にかけた信長の強い意志を見ることができます。 
 
上の金箔が6階、下の朱塗りが5階  金箔で仕上げられた正方形の6階 
 
天主5階  天主6階 
 5階は、正八角形の「八角の段」と称し、宇宙を形どっています。柱や天井はすべて朱漆に塗られちょうど法隆寺夢殿のような建築構成になっています。柱にはのぼり竜、くだり竜の彫刻がほどこされ、地獄より天国へいたる仏教観を示しています。
 6階は、正方形で、外観は金箔で仕上げられ、内部は黒漆塗りです。「天子南面」する 「四角の段」と言われ、正面の南→西→北→東と一周し天子創世の中国故事に 基づく、道教・儒教の教義を描いています。
      
 安土城天主信長の館

<近江風土記の丘>
近江風土記の丘は、安土城跡の近くに造られた歴史公園です。敷地内には県下から移築された旧安土巡査駐在所、旧柳原学校校舎、旧宮地家住宅の3棟の建造物や、常夜燈・道標などの石造物があります。 
安土城考古博物館 旧安土巡査駐在所
    
 
旧宮地家住宅 
    
 
旧柳原学校校舎 
旧宮地家住宅は、余呉型と呼ばれる農家です。1754年に建てられ長浜市国友町にあったものを移築しました。湖北地方民家の様式をよく伝える貴重な建築として、国の重要文化財に指定されています。 

(2009.3.21撮影)
HOME