美濃

美濃市は、1,300年も昔から和紙産業のまちとして歴史を刻んできました。江戸時代、領主・金森長近が築き上げた紙の一大産地として、今もその面影を色濃く残しています。和紙を作るための良質な材料と、長良川がもたらす清らかな水と水運に恵まれ、現在も「美濃和紙」は日本の代表的な和紙として知られています。和紙問屋として栄えてきた町家は、「うだつの上がる町並み」として観光スポットとなり、多くの観光客が訪れます。

<うだつの上がる町並み>

“うだつ(卯建・宇建)”とは、屋根の両端にある防火壁のことです。江戸時代、類焼を防ぐ工夫として、切妻平入りの町屋の両端の妻を一段高くした“うだつ”が設けられました。しかしこの“うだつ”は、一丁前の店を構えなければ上げられません。豪商たちは、“うだつ”を上げることはもとより、富と粋の象徴としてその意匠も競い合ったといいます。 
 
 
うだつの上がる街並み。歴史的景観が保たれています。 
 
 
1772年建造の小坂家(小坂酒造場) 
 
古川家 
 
隣り合っている平田家と古川家のうだつ。
右の古川家のうだつが少し高くなっています。 
平田家 
    
 
紫竹呉服店  願念寺  
   
    
 
明治の頃は米屋であった大石家住宅 
    
 
吉田工房。和紙のアート作品が展示されていました。   
   
江戸時代中期に建てられた商家の今井家住宅  
   
美濃和紙あかりアート館  海鼠壁(なまこかべ)  
   
  観光案内所の番屋  十六銀行 
   
美濃和紙の店     
   
馬つなぎ石   時代軒
   
町医者の家であった山田家住宅。今はギャラリーとして利用されています。  
   
和紙の店「紙遊」。奥はギャラリーとして利用されています。  
    
 
空き缶を利用したアートが飾られていました。  江戸時代から続く岡専旅館 

<小倉山城>
小倉山城は、飛騨高山藩主であった金森長近が隠居の城として1605年に築城しました。現在は石垣と土塁が残っています。 
    
 
模擬櫓  
   
小倉公園  小倉公園からの展望 
   
富本稲荷大神   
   
小倉山に登ると、山頂に天守閣風の展望台があります。  
   
山頂の展望台からは、長良川や美濃の街が一望できます。  
    
 
長良川の対岸から見た小倉山  美濃の街から見た小倉山 

<川湊灯台>
江戸時代に金森長近によって物資運送の玄関口として湊が築かれました。江戸時代から明治時代までこの地方の物流と交通の中心として栄えた場所です。高さ9メートルの灯台は今も夜に灯りが入り、昔の姿をとどめています。
 
 

<美濃橋>
美濃橋は、小倉山の西方を長良川が湾曲して流れる地点に架かる真っ赤な橋で、現存する日本最古の近代吊橋です。大正5年8月に竣工しました。建設当時、日本最大級の支間を実現した吊り橋として、歴史的価値の高い近代建造物です。
    
 
(2018.11.11撮影)
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