無量寿寺(知立八橋かきつばた園)
知立の無量寿寺は,名勝八橋の中心となる寺で,704年(奈良時代)の創立といわれています。その後,1812年に方巌売茶(ほうがん ばいさ)翁により再建が行われ,杜若庭園もこの時完成しました。境内には八橋史跡保存館があり,八橋かきつばたの歴史と文化及び在原業平や方巌売茶竹製笈(県指定文化財)など数百点の文化財が保存されています。
また,5月に開花する「かきつばた」の名勝地として有名です。庭園の面積約13,000u,16の池(5,000u)に約3万本のかきつばたが植えられています。
<かきつばた2000>
無量寿寺境内のかきつばたはとても情緒があり美しく,多くの人が訪れます。 |
かきつばたまつりが行われていました。 |
<かきつばた2006>
八橋のかきつばたは,平安の歌人“在原業平”が,「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と,句頭に「かきつばた」の5文字をいれて詠んだように伊勢物語の昔から知られるかきつばたの名勝地です。
茶室で茶会が開かれていました。 |
辻灯籠 | ||
業平の井 |
方巌売茶翁の井戸 | 無量寿寺の境内 |
祖風翁の墓 | ||
日吉神社と隣接しています。 |
無量寿寺の近くには,在原業平ゆかりの史跡などが散在しています。 |
八橋の地名は「水ゆく河の蜘蛛手なれば橋を八つわたせるによりて」『伊勢物語』からきたといわれています。この地域一帯は湿地が多くかつてはカキツバタが咲き乱れ,在原業平が東国へ下る途中立ち寄った地とされています。八橋伝説地内には業平供養塔があります。在原寺は在原業平の菩提を弔うために建てられました。 |
在原寺 | ||
八橋伝説地 | 業平供養塔 |
浄教寺鐘楼門 | 浄教寺鐘楼門の鐘 |
根上りの松は、根の部分にあった土が年月を経て流出し,現在のように根が上がったように見えることからこの名がつきました。この松は,安藤広重の浮世絵に描かれている松にあたると思われます。 |
(2006,5,14撮影)
<かきつばた2021>
無量寿寺のカキツバタは、2017年に立ち枯れ病という病気でほぼ全滅しましたが、地元の保存会が土の入れ替えなどをして6割ほどにまでに再生しました。 |
日吉山王社 | ||
芭蕉連句碑 | ||
八幡古碑 | ||
無量寿寺 | ||
無量寿寺内から見た境内 | ||
業平の竹 |
根上がりの松と鎌倉街道の碑 | 業平供養塔 |
在原業平が「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ」の歌を詠んだ場所と伝えられています。 |