大高

 大高町は、愛知県名古屋市緑区の地名です。かつては愛知県知多郡大高村でしたが、1964年に 名古屋市緑区に編入され、同区大高町となりました。 江戸時代から酒造りが盛んで、現在でも江戸時代から続く酒造会社があり、酒蔵もいくつか残っています。

熱田神宮摂社氷上姉子神社

氷上姉子神社は、名古屋市緑区大高町火上山にあり、現在は熱田神宮の境外摂社です。 「氷上山(火上山)」と称される丘陵上に鎮座し、熱田神宮の創祀以前に草薙剣(三種の神器の1つ)が奉斎された地です。.熱田神宮は三種の神器「草薙剣」で有名ですが、もともと日本武尊が剣を預けたのは、この神社の元宮です。 今現在の氷上姉子神社は、山のふもとに降りてきたのですが、すぐそばの火上山の上に宮簀媛の邸宅があり、剣を守っていました。その後、熱田神宮の地に遷られたそうです。 
 
 
 
 

大高斎田
氷上姉子神社の境内に大高斎田があります。毎年6月の第4日曜に、稲の苗を植えて、五穀豊穣を祈るお祭りである「大高斎田御田植祭」が行なわれます。9月の抜穂祭は稲を取り入れる祭りが行われ、収穫米は熱田神宮の本宮、各社の年間の祭典用神饌として供えられます。 
 
 
整然と稲の苗が植えられおごそかな雰囲気でした。   
 
 
御田植祭が行われた日の午後の写真です。 シラサギがやってきました。

熱田神宮末社玉根社
玉根社は、氷上姉子神社の境内にあり、医薬・酒造りの神様としてこの地で篤く信仰されています。古墳の跡に鎮座しているともいわれています。
 
 
  手水石 

熱田神宮末社元宮
元宮は、尾張氏の乎止与命の子、建稲種公・宮簀媛の館跡で、690年まで氷上姉子神社の鎮座地とされます。日本武尊亡き後、宮簀媛命に託された草薙剣をこの地から熱田に社地を定め、剣を奉斉鎮守したのが熱田神宮の始まりと言われています。 
   
 
氷上姉子神社の一の鳥居と道路を挟んで向かい合わせに元宮の鳥居があります。 
   
 
森の中にひっそりとたたずんでいます。  宮簀媛の館跡 
熱田神宮末社神明社
   
 
祭神は天照大神です。   

   
 
氷上姉子神社、熱田神宮末社元宮、神明社は火上山という丘陵上に鎮座しています。 

熱田神宮末社朝苧社

  朝苧社(あさおしゃ)は、熱田神宮の境外末社のひとつです。、「姥神山(うばかみやま)」と呼ばれる標高29メートルほどの小丘陵に小祠としてあります。 火上の地主神である火上老婆霊(ひがみうばのみたま)を祀っています。
    

斎山稲荷神社
    
 
斎山(いつきやま)稲荷神社社殿は斎山稲荷古墳と呼ばれる古墳の上に建てられています。  
    
 
奥ノ院です   
斎山稲荷古墳
斎山稲荷古墳は円墳部分が直径30メートルほどの帆立貝式の古墳と考えられており、見つかった埴輪が前期古墳時代のものということで、5世紀以前にさかのぼる可能性があります。
   
 
稲荷社殿が墳丘上に建てられています。 

廻間公園
    
 
廻間公園周辺の地面の下には大廻間遺跡があります。このあたりの北側は、昔は海であり、あゆち潟が東海市から名古屋市南部に広がっていました。 古代の海岸線に沿って4~6世紀の古墳遺跡や縄文時代の貝塚跡があります。
  
廻間公園の看板に遺跡の分布図がありました。右図は古墳時代の海岸線です。 

   
 
氷上姉子神社の近くのツツジが満開でした。  
(2020.5.5&6.28撮影)
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