花かつみ園(阿久比)

 6月中旬に,阿久比町の花かつみ園の一般公開が行われます。花かつみは,アヤメ科の多年草の野花菖蒲(ノハナショウブ)のことで,鮮やかな紫色の花を咲かせます。1560年桶狭間の合戦の際に,徳川家康の武運長久を祈り,家康の生母於大の方が坂部城で,この花かつみを「勝つ」という言葉に心を込めて仏前に捧げたという伝説も残っています。大正時代には「幻の花」と騒がれて盗掘にあい,絶滅してしまったと言われていました。昭和初期,ひとりの植物愛好家が自生の1株を発見,その後地元の人々によって保護されてきました。
    
 
つぼみから花が開くにしたがって,色合いが変わっていくのが味わいがあって楽しいです。 
   
 
    
 
   
 
(2006,6,11撮影)

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