味美古墳群
味美古墳群は、愛知県春日井市にある二子山公園に集まる味美二子山古墳、白山神社古墳、御旅所古墳の3つの古墳と、県道102号を挟んだ西側に位置する味美春日山古墳から構成されています。名古屋市北区から春日井市西部の古墳群はかつて180もあったとされ、5世紀頃にはかなり有力な豪族が支配していたとも言われています。春日井市内には約90基以上の古墳が確認され、現地に保存されている古墳もあります。
二子山古墳
二子山古墳は、盾形の周溝をもった墳長94メートルの前方後円墳です。形象埴輪や円筒埴輪片、須恵器などが出土していて、これらの出土品などから築造時期は6世紀初頭とみられています。 二子山古墳の被葬者は尾張氏の勢力下にあった豪族と考えられますが、調査中です。 |
二子山古墳公園は、史跡公園として貴重な遺物を展示しています。 |
看板の空から見た写真を見ると、前方後円墳であることがよくわかります。 |
横から見た二子山古墳。全長約95m、高さ8mあります。 | 堀で囲まれています。 | |
出土品 | 市民が製作したハニワが飾られています。 |
御旅所古墳は、直径約31m、高さ約3mの円墳で、墳丘上に祠があります。出土した埴輪から5世紀末から6世紀初頭の築造と考えられています。白山神社から神輿渡御が行なわれる御旅所であったことから御旅所古墳の名になりました。 |
墳丘の周囲、墳丘への登り道、そして墳丘上を取り囲むように石柱が建っています。 | ||
墳丘の登り口に鳥居が建っています。墳丘上は平らに削られ、小さな祠が建っています。 |
白山神社古墳は墳長84mの前方後円墳です。墳頂に白山神社があり、周りに周濠をめぐらしています。出土した須恵器や埴輪から5世紀末から6世紀初頭の築造であると考えられています。 |
墳丘へ登る階段を上がると社殿があります。 | 秋葉社、天神社、津島社です。 |
社殿が墳丘上に建てられています。 |
厳島社です。辨天池に浮かぶ小島の奥に本殿が祀られています。 | ||
横から見た白山神社古墳です。 | せいくらべ石です。 |
日輪寺です。神仏分離まで白山神社の別当を務めていました。 |
二子山公園の中央には円墳をイメージしたハニワの館が建てられています。 | ||
ハニワの館には古墳の歴史や埴輪の展示コーナーがあります。 |