DMZ(Demilitarized Zone)

朝鮮戦争の休戦協定が,板門店で1953年に結ばれました。この際、休戦協定直前の最前線が停戦ラインとされ、停戦ラインから南北2qずつを非武装地帯(DMZ, Demilitarized zone)と呼ばれる緩衝地帯として設置し、半島を横切る無人の地域となりました。南北双方は侵入を防ぐ目的で、非武装地帯を何重にも鉄条網や高圧電線で囲い、幅4qの帯状のこの地域に多くの地雷を敷設しました。この停戦ラインは軍事境界線として現在も南北の事実上の境界線となっています。
登羅山駅
都羅山駅は,非武装地帯の南方限界線から700mほど離れた南側の最北端にある駅です。今後京義線鉄道の連結が完了すれば北朝鮮を通り,シベリア鉄道につながっていきます。構内に設置されている電光掲示板には,「都羅山駅は、南(韓国)からの最後の駅ではない.しかし、北(北朝鮮)への最初の駅である」と書かれていました。 
    
 
     
2002年にアメリカのブッシュ大統領と韓国の金大中大統領が訪問しました。   
都羅展望台
北朝鮮の風景と非武装地帯をしっかりと眺めることができます。しかし,写真撮影の制限が厳しく撮影範囲は限られています。
    
 
北朝鮮の風景を望遠鏡でしっかりと見ることができました。山には木がなく,はげ山となっていました。暖房の薪に使ってしまったためだそうです。

第3地下トンネル
ソウルから1時間ぐらいのきょり,約44kmにある第3トンネルは1978年10月に発見されました。地表面から73mの地下につくられており,1時間に北朝鮮軍の1師団が武装した兵力を侵入させることができるようにつくられています。板門店の隣の地域で発見された第3トンネルは北朝鮮の南侵意図が実感できる所です。
    
 
非武装地帯,第3トンネルを訪ねるツアーに参加しました。
    
 
ヘルメットをかぶってトロッコでトンネルの中に入ります。

自由の橋
 自由の橋は臨津江を渡る唯一の橋です。1953年に韓国戦争の休戦協定が締結された後に、戦争捕虜1300万人が「自由万歳」と叫びながらこの橋を渡ってきたことから、この名前がつけられました。韓国人が身分証なしで自由に訪れることのできる最北端の場所です。 2002年に50年ぶりに開放され、現在は83mの距離だけを歩くことができます。その先はフェンスで 行き止まりになっており、そのフェンスには離散家族の苦しい思いが寄せられたメッセージがあります。
    
 
    
 
橋は途中で行き止まりとなっており,離散家族へのメッセージが書かれている布キレが多く結ばれていました。北朝鮮に向かって国旗を振っている親子が印象的でした。

離散家族が祭祀などを行う望拝壇。離散家族はな約1千万人だそうです。

    
 
非武装地帯の見張り台 バスから見たイムジン川。鉄柵がはりめぐらされていました。
(2007,3,19撮影)

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