ボロブドゥール遺跡

ボロブドゥール遺跡は、8世紀に栄えたシャイレンドラ王朝によって建てられた世界最大級の仏教遺跡です。総面積1.5万㎡にも及ぶこの壮大な石造りの建造物は、仏教的宇宙感を立体の曼荼羅によって表したもので、9層に積み上げられたものの最下層が欲望界。上にいくにつれ色界、無色界、そして最上層は天上界を意味しています。各層の回廊の壁には大乗仏教の教えに基づく釈迦誕生図などの物語がレリ-フで描かれており、これらを見ながら天上界に上っていくと、悟りの道が開けるとされています。 


<ボロブドゥールのサンライズ>

ボロブドゥールのサンライズは、2012年7月、米ニュース専門局・CNNによる「死ぬまでに見たい27の絶景」で、みごと第1位に選ばれました。未明の暗い中で懐中電灯を持って入場し、日の出前からストゥーパ(仏塔)の頂上部で、多くの観光客が朝日が昇るのを待っていました。
 
 
ボロブドゥールから見たサンライズ   
     
    
 
    
 
    
 

<ボロブドゥール遺跡>

ボロブドゥール遺跡は、千年以上ジャワの密林の中に埋もれていました。その原因については、火山の降灰によるものであるとする説と、イスラム教徒による破壊をおそれて人びとが埋めたという説があります。1814年にイギリス人のトーマス・ラッフルズとオランダ人技師コルネリウスによって森のなかで再発見され、発掘が始まりました。 
 
 
 
 
   
遺跡の頂上に多数のストゥーパがありその中に仏像が納められています。  
    
 
ストゥーパの格子部分が壊れて仏像が姿を現しているところがいくつかあります。
   
回廊の左右の壁には、仏教説話などのレリーフがびっしりと彫り込まれています。  
    
 
   
 
   
 
   
首が取れてしまった仏像がいくつかあります。  
    
 
(2015.6.29撮影)