アーグラ城

 アグラ城は,周囲2.5qに及ぶ広大な城塞です。16世紀から300年余に渡ってインドで繁栄を誇ったイスラム勢力のムガル帝国皇帝の城で,帝国の強大な力と栄華を今に伝えています。第3代皇帝アクバルによって着工されたアグラ城は,赤砂岩でできた重厚な城壁で囲まれ「赤い城」と呼ばれています。赤色は帝国の力強さの象徴でした。対照的に,城内にある多くの建物は純白です。第5代皇帝シャー・ジャハーンが自分の好みに合わせて,白大理石を使った華麗な宮殿に仕上げたのです。しかしシャー・ジャハーンは晩年,皇帝の座を狙った三男によって城内に幽閉されてしまいました。
    
 
    
 
    
 
    
 
 
 

(2009,8,13撮影)