ライン下り

 スイスの山中に源流を発して、ヨーロッパ大陸を悠々と流れる父なる川、ライン。その流れは約1300km、ドイツ国内はそのうちの約700km、ボン、ケルン、デュッセルドルフ、クレーヴェを通ったあと、オランダ国内へ入り、ロッテルダムから北海へと注いでいます。中世の姿そのものを残しつつたたずむ古城や騎士城、ローレライ、山の斜面に広がる雄大なぶどう畑、この川を船でゆったりと下ると、歴史にどっぷりつかってしまい、ドイツの魅力を感じてしまいます。ちなみに、ライン川に古城(13〜14世紀)が多いのは、通行船から通行税を取るためと言われています。

<リューデスハイム>

    
 
ワイン博物館…約1000年前に建てられた古城であるブレムザー城の中に設けられています。ワイン製造器具の今昔などワイン醸造の歴史に関する資料が展示されています。  つぐみ横丁…ライン川を望む緩やかな狭い坂道の両側にワイン酒場がひしめきあっています。観光客で賑わう場所にもなっていて,この日は朝早くから日本人観光客でいっぱいでした。


<ライン川クルーズ>

    
 
ライン下りの観光船は、マインツからデュッセルドルフまで約200kmの間を航行しています。今回は,見所の集中しているリューデスハイムからザンクト・ゴアールまで,約2時間乗船しました。両岸には古城が次々と現れ,船上から写真撮影に最適です。 ニーダーヴァルト記念碑…1871年のドイツ帝国成立を記念して1877年から1883年にかけて建てられた、高さ38mの女神「ゲルマニア」のブロンズ像。ドイツ皇帝の冠を右手にかかげ、左手には帝国の太刀を手にしています。
    
 
ネズミの塔…税関だった建物で,ここに幽閉された悪徳司教がネズミの群れに食い殺された伝説から名が付けられました。 エーレンフェルス城…マインツの大司教達がビンガーロッホへの入り口という地理条件を生かしてライン河税関所として建てたものです。
    
 ハイムブルグ城
 
ライヒェンシュタイン城 ラインシュタイン城
    
 フェルステンベルク城
 
ゾーネック城 グーテンフェルス城
    
 シュタールエック城
 
ノーリッヒ城 コンテナ船など大きな船が通り,運搬ルートともなっています。
    
ゾーネック城…1010年に建てられた城で、13世紀になると盗賊騎士団の根城となりました。 
 
ローレライ…ラインの流れに立ちはだかる高さ132mの岩塊です。美しい乙女の歌声に魅せられて船が座礁してしまうローレライの伝説で有名です。 猫城…14世紀にカッツェンエーレン伯爵が築城。ナポレオンに爆破されたが立て直されました。

(2005.7撮影)
HOME