ジブラルタル1 Gibraltar1
イベリア半島の南端付近に位置するジブラルタルは、スペインと国境を接するイギリスの海外領地です。ジブラルタル海峡を目の前に、地中海の出入口の海上交通の要として注目されてきました。そのため、度重なる戦争にも巻き込まれてきた歴史をもっています。領内のほとんどは大きな岩山が占めていて、この山に観光の目玉がたくさんあります。大きな岩山は西の航海の果てにあるので、「ヘラクラスの柱」とも呼ばれてきました。
<ザ・ロック>
標高426メートルの大岩は、「ジブラルタルの岩」または「ジブラルタルロック」などと呼ばれています。岩の上からの眺めはまさに息を呑む美しさです。イベリア半島を足元に見て、遠くアフリカを眺め、大西洋と地中海を隣同士に見ることができます。 |
ザ・ロックには「ジブラルタル・ケーブルカー」という名のロープウェイでわずか6分で頂上にたどり着くことができます。412メートル地点に位置する終点からの眺めは絶景として人気を集めています。さらにロープウェイの駅にはレストランやテラスなども設置されていて、そこからは対岸のアフリカ大陸をも見渡すことが出来、絶景を見に多くの観光客が訪れています。 |
頂上からジブラルタルの港、湾、スペイン本土が見えました。ヨーロッパの西南端、スペインに周囲を囲まれたジブラルタルは地中海への出入り口「ジブラルタル海峡」に面し、古くからヨーロッパとアフリカ大陸を結ぶ交通の要衝地として発展を遂げてきました。ヨーロッパに位置しながらもアフリカ大陸を目の前にするジブラルタル海峡は、最も距離が短いところでアフリカ大陸からわずか14キロしか離れておらず、アフリカ大陸を見渡す絶景が見れることでも人気を集めています。 |
心も晴れ晴れする素晴らしい景色でした。港には私たちが乗ってきたクルーズ船が停泊していました。 |
ザ・ロックは岬をなす一枚岩です。ザ・ロックはスペイン南岸からジブラルタル海峡へ突き出た半島を形成しています。この岬は、最高3メートルの砂洲で本土とつながる陸繋島です。 |
ジブラルタルの岩山には、野生のサルが生息しています。このサルは一見ニホンザルによく似ていますが、北アフリカが原産で、バーバリーマカクという種類です。最近のDNA検査では、アルジェリアとモロッコの系統であることがわかっています。野生の猿は観光客のアイドルでなんとも愛らしいですが、野生なので猿たちを刺激したりエサを与えることは禁止されています。岩伝いにぴょんぴょん跳ぶ薄茶色のサルたちは見るものを楽しませてくれますが、少し攻撃的になることが知られています。場合によっては、観光客の荷物にいたずらしたり、盗んだりすることもあります。展望台までバンで登って来るツアー客も大勢いて、車がすれ違えないほどになる所にサルがたくさんいました。 |
帽子を取られるから注意という話は聞いていましたが、実際に、観光客の1人が、帽子をサルに取られました。偶然動画を撮影していてその瞬間を捉えることができました。あまりにも素早い動きで驚きました。その帽子はサルが茂みの中に持ち去り、崖の下に捨ててしまいました。 |
「ジブラルタル・スカイウォーク」は、第二次世界大戦中の軍用基地の上に建ち、その独特な立地を最大限に活かしています。ジブラルタルの岩の最高点であるオハラズ砲台に行く手前にあります。眼下には2.5メートル幅のガラス張りの廊下が急な岩の上に架けられていてスリルがあります。ヨーロッパやアフリカ、地中海、太平洋までもを一望できます。 |
ザ ロックの上部はほとんどがアッパーロック自然保護区に指定され、入場料を支払うと、保護区内を歩くことができ、聖マイケル洞窟、大包囲戦トンネルなどを見学できます。 |
オハラ砲台は、ジブラルタル最高地点426mの頂上にある砲台です。ジブラルタル総督チャールズ・オハラ(1740–1802)にちなんで名付けられました。 砲台は第二次世界大戦中に使用され、1976年の訓練演習中に最後に発射されました。オハラ砲台は改装され、一般に公開されています。 |
ザ・ロックの最高地点は、海峡を見下ろすオハラ砲台の標高426メートルです。オハラ砲台を目の前にして歩き始めると、サルと目が合いました。お見送りではなく、隙あらば何か盗ろうと企んでいるサルたちです。要注意! |
ザ・ロックの北面は、海面高度から標高411.5メートルのロック・ガン砲台まで垂直に切り立っています。ザ・ロックの中心部にある頂点はシグナル・ヒルと言い、標高387メートルです。最高峰426mのオハラ砲台に向かって登り始めてから振り向くと、切り立った崖がよく見えました。 |
オハラ砲台の エンジンルームから銃までのトンネル | 予備の砲身 |
東側斜面は険しい崖になっていて、海岸にはビーチがいくつかあります。イギリス軍の管理下の敷地には入れませんでした。 |
1982年のフォークランド紛争や1986年のアメリカ空軍によるリビア爆撃で再びジブラルタルと基地の重要性が確認され、現在もイギリス海軍のジブラルタル戦隊 がジブラルタルに駐留しています。 |