コムオンボ

  コム・オンボは、ナイル川沿いにアスワンから北約50kmに位置する農業が盛んなエジプトの町です。トウモロコシ、サトウキビなどを産し、この地方での農業、工業の中心地です。元々はヌブトと呼ばれた町であり、ヌビアからのナイル川の通商路でした。

<コムオンボ神殿>

コムオンボ神殿は、ナイル川に面した小高い丘に建つ、ハヤブサの神ホルス神と、ワニの神ソベク神の2つの神に捧げられた神殿です。プトレマイオス朝の時代(紀元前332-32年)にエジプトのコムオンボの町に建設された、珍しい二重神殿で、のちのローマ(支配)時代(紀元前30-紀元後395年)に増築されています。普通の神殿と大きく違う点は、神殿が二重構造になっており、正面から見ると左右対称の2つの出入り口、奥には2つの至聖所があるところです。それは、ハヤブサの頭で体は人間のホルス神と、ワニの頭のセベク神の二つの神に捧げられているためです。
 
 
正面向かって左側がハヤブサの神ホルス神、右側がワニの神であるセベク神に捧げられた神殿です。
   
   
神殿の外壁には出産、医療器具、 カレンダーのレリーフまであり、文明の発達に驚きました。 
   
   
   
  ナイル川水位を測るナイロメーター  ワニのミイラ館 
   
コムオンボ神殿はナイル川に面した小高い丘の上にあるため、クルーズ船から歩いて行きました。  
(2017.2.8撮影)