エルサレム4    (ビアドロローサ)

 ビアドロローサとは、イエスが死刑の判決を受け、茨の冠をかぶせられ、自ら十字架を背負って歩いた道のことです。旧市街イスラム教徒地区からキリスト教徒地区へと続くおよそ1キロほどの道です。ヴィア・ドロローサには、聖書の記述や伝承に従って、14留(14ステーション)が指定されています。ビアドロローサの出発点はローマ総督ピラトの官邸、終着点はゴルゴダの丘です。イエスはゴルゴダの丘で磔刑(はりつけの刑)で処刑されました。ゴルゴダの丘とされる場所には、現在、聖墳墓教会があります。
【第1留】 総督ピラトの官邸跡:イエス、死刑判決を受ける
神殿の丘の北側から出て、狭い路地を歩くと、ビアドロローサに行きます。第1留は現在小学校の校庭になっています。
     
   
【第2留】鞭打ちの教会:イエス、十字架を背負わされる 
   
   
   
エッケ・ホモ・アーチ…ローマ総督ピラトスがイエスを群衆の前に引き出して、「この人を見よ」と叫んだ場所だと信じられています。
     
【第3留】最初に倒れる:イエス、十字架の重みで倒れる 
    
 
【第4留】マリアの教会:母マリアが十字架を背負ったイエスに出会う 
   
【第5留】シモンがイエスに代わり十字架を背負った場所
   
   
【第6留】ベロニカの教会:女性ベロニカがイエスの顔を拭く  
   
     
ビアドロローサ(悲しみの道)はアラブ人イスラム教徒の商店がいっぱいです。  
【第7留】イエス、2度目に倒れる  
   
【第8留】イエス、エルサレムの娘たちを慰める
     
 十字架を担いで歩く巡礼者のグループを数多く見かけました。
【第9留】聖墳墓コプト教会:イエス、2度目に倒れる 
   
聖墳墓教会のドームが見えます。   
    
 
   
    聖ヘレナ教会のドーム 
   
<聖墳墓教会>
 聖墳墓教会の中には、イエスが十字架に架けられ処刑されたゴルゴダの丘とイエスの遺体が埋葬された墓があります。そして、ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)の第10留から14留がこの中にあり、終点ともなっています。教会内部は大変複雑であり、キリスト教の多くの会派によって、分割管理されています。
【第10留】イエス、衣を脱がされる 
    
 
【第11留】イエス 十字架に釘付けにされる 
    
 
【第12留】イエス 十字架上で息を引き取る 
   
【第13留】イエス 十字架から降ろされ、マリアが亡骸を受け取る 
   
   
十字架から降ろされ、香油を塗られるイエスのモザイク画   
   
イエスの遺体は、この石の上で香油で清められました。
【第14留】イエスの墓:イエス 埋葬される
 聖墳墓教会の中に聖堂があり、この中にイエスの墓があります。そこは非常に狭い空間であって、2~3人しか入れないので、順番待ちの行列ができます。この場所がイエス埋葬の地ということは、イエス復活の地でもあるのです。
    
 
   
(2016.5.16撮影)