エルサレム3  (オリーブ山)

オリーブ山は、エルサレムの東に位置する丘陵の一角で、標高は825mです。山腹はダビデ王の時代からユダヤ人の墓地となり、さえぎるものがないので旧市街の絶好の展望台となっています。イエスはこの山を越えてエルサレムに入城し、十字架にかけられる前夜この山の麓で祈った後に捕らえられました。やがて復活した姿を弟子たちに現し、昇天したのもこの山の頂上からと伝えられています。 

<主の泣かれた教会>

主の泣かれた教会はイエス キリストがオリーブ山の山頂に立ち、当時のユダヤ教指導者の無理解を嘆き、エルサレムの将来を案じて、エルサレムのために泣いたという新約聖書の記述に基づいて1955年に建てられました。 
 
 
教会内の窓の十字架と旧市街の岩のドームが象徴的に重なり合っています。  
   
ドームの形は涙の粒をかたどっています。   
   
教会の窓からエルサレムの市街が展望できます。   

<万国民の教会>
万国民の教会は、イエスが最後の夜を苦悶しつつ祈って過ごした教会です。4世紀に建てられた当時のバジリカを残し、1919年にさまざまな国の献金により再建されました。 
    
 
万国民の教会  
    
 
正面の祭壇   
   
  祭壇の両側にあるゲッセマネの園での出来事のモザイク 
   
祭壇前にはイエスが祈ったという岩があります   教会入り口 

<ゲッセマネの園>
 「ゲッセマネ」とはヘブライ語で“油しぼり”という意味です。昔はこの周辺でオリーブ油精製が盛んに行われていました。ここはイエスがエルサレムで過ごしたときに祈りの場として好まれていた場所です。庭園内に残る8本のオリーブの木は当時から受け継がれているものです。
   
樹齢2000年と言われるオリーブの古木がありました。  
   

<オリーブ山からの展望>

 標高825mのオリーブ山からはエルサレムのパノラマが見渡せます。
   
岩のドームと旧市街、聖墳墓教会 
    
 
    
 
旧市街は城壁に囲まれています。奥は新市街、手前はケデロンの谷です。  
   
  マグダラのマリア教会  城壁の中央が黄金の門  
    
 
オリーブ山からケデロンの谷の間のおびただしい数のユダヤ教徒の墓
墓はすべて同じ方向に向いています。救世主が黄金の門を入る時、墓から蘇った死者が共に歩けるようにと、足を神殿に向けているからです。 
(2016.5.16撮影)