トロ-ドスTroodos

  トロードス山脈は、キプロス島の中心部から西部の大部分に広がるキプロスで最も大きな山脈です。最高峰は標高1,951mのオリンポス山です。「トロードス地方の壁画聖堂群」には、9つの聖堂と1つの修道院が含まれていて、世界遺産に登録されています。5世紀から15世紀の東ローマ帝国で発達した、ビザンティン美術様式の美しいフレスコ画が素晴らしい保存状態で残っています。


<キッコー修道院>

キッコー修道院は、トロードス山脈の1,140mの所にあります。松に覆われた斜面を背景にし、キプロスで最大かつ最も有名な修道院です。11世紀に創建されましたが、火災に見舞われ、現在の建物は19世紀から20世紀にかけて建てられたものです。
 
900年の歴史を誇るキッコー修道院には聖母マリアの貴重なイコン(聖画像)が残されており、訪れる人が絶えません。  
教会内部は写真撮影が禁止されていますが、イコン、写本、古代遺物の印象的なコレクションが敷地内の修道院博物館に収蔵されています。 
 
豪華な装飾が施された修道院は、きらめく大理石の床、カラフルな壁画、精巧なフレスコ画で目を楽しませてくれます。 
 
  聖ルカが描いた聖母マリア(レプリカ) 
最も注目すべき資産は、使徒ルークが描いた3つの生き残ったイコンの1つである聖母マリアのイコンです。また、聖人の遺物がたくさんあり驚きました。
 


<アシヌ教会>
アシヌ教会は12世紀に建造されました。「トロードス地方の壁画聖堂群」の建物のひとつです。12世紀から19世紀にかけて描かれたフレスコ画は、東ローマ帝国および以降の時代の優れた作例として知られ、1985年に「トロードス地方の壁画聖堂群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されました。
内部に多くのフレスコ画がありますが、撮影禁止でした。

<ボディトゥ教会>

ボディトゥ教会は、トロードス山脈の中腹にある教会で、16世紀初頭に修道院付属教会として建造されました。ルネサンス様式とビザンチン様式が融合した独特な作風のフレスコ画が残っています。1985年に「トロードス地方の壁画聖堂群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されました。 
内部のフレスコ壁画は撮影禁止でしたが、見事な色使いでした。 


オモドス
オモドス村はトロードス南部の標高約800メートルの場所にあります。キプロスでは古くからワインが造られてきましたが、いくつかある「ワイン村」のなかでも、とくにワイン造りが盛んなオモドス村では、紀元前2000年頃にはワインが造られていたと言われています。
聖十字架教会、修道院 
4世紀に建てられたオモドス村の修道院は、キプロスでもっとも古い修道院のひとつです。聖十字架は、いくつかの奇跡により洞窟の中で発見されました。教会の正面には美しく装飾されたイコンが並び、その右端に聖十字架があります。ガラス越しに聖十字架やイコンにキスして祈りを捧げる人がいました。 
 
オモドス村はワインの村だけあって、ワインの店がたくさんありました。試飲をさせてもらい、お土産としてワインを買いました。

(2023.9.21撮影)
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