レフカラ村Lefkara Village

レフカラ村は、キプロスの南東部、標高650mほどの石灰岩の白い山々の中、山あいにある中世の面影を残す小さな町です。レフカラ(Lefkara)は「白い岩」いう意味です。
レフカラ村は、レースと銀細工で知られ、「ヨーロッパの美しい村30選」に選ばれています。軒先には思い思いの植物が飾られておしゃれな街です。
 
レフカラ村は、キプロスの伝統民芸品レフカラレースが生まれた場所です。レフカラレースは現在ユネスコの無形文化遺産とされています。 
 
「最後の晩餐」のテーブルクロス 
 
レフカラレースの製作の実演   ここがレフカラ模様
1481年にここを訪れたレオナルド・ダ・ヴィンチが美しいレフカラレースに感動し、ミラノの大祭壇に飾るためにレースを持ち帰ったという言い伝えがあり、有名な絵画「最後の晩餐」のテーブルクロスはレフカラ模様です。これがさらにレフカラレースの名を世界に広めました。 
 
レフカラレースを販売している小さな店がいくつもあり、店の前では村の女性達がレフカラレースを作っている姿を見ることが出来ました。先祖代々母から娘へと受け継がれてきた伝統手工芸は現在では後継者が減ってしまっているそうです。レフカラレースの柄は、幾何学模様、十字架、虫などがありますが製作者の自由に製作できます。レフカラレースはリバーシブルで使用でき3色の茶色、白、肌色の色合いで作られます。1メートル四方のレースを仕上げるのに半年以上かかるそうです。
レフカラ村は、海抜650mにあり、海が近い割りに湿度は低く、夏季のあいだは過ごしやすく観光客が多く訪れます。
 
聖十字架教会 
 聖十字架教会

(2023.9.20撮影)
HOME