ザダル
ザダルは、アドリア海に面したクロアチアのダルマチア地域にある港町です。1991年のクロアチア独立戦争で大きな打撃を受けましたが、その後の復興は目覚ましく、今では東ヨーロッパ観光の主要エリアとして人気を集めています。2016年のヨーロッパのベスト観光先で、1位に選ばれました。
フォーラム |
旧市街の中心にある遺跡「フォーラム」は、ザダルがローマ帝国の植民地だった時代の統治の中心となっていたところです。現在は建物の一部が残されていて、まるで野外博物館のようです。 |
ザダルの歴史 3,000 年前にさかのぼります。古代ローマ時代に完全に都市化された中心地となっていました。今でもその名残であるフォーラムなどの遺跡を見ることができます。 |
聖ドナトゥス教会 |
ザダルの聖ドナトゥス教会は、ローマ時代の遺跡が点在する広場からそびえ立つ円形の壁がそびえ立っています。円形のこのビザンチン様式の教会は、13 世紀のモンゴル侵攻を生き延びた数少ないクロアチアの建物の 1 つです。9 世紀に教会の建設を開始したザダルのドナトゥスにちなんで名付けられました。教会の内部はシンプルで、2 本のローマ時代の柱があります。 |
聖ストシャ大聖堂 |
聖ストシャ大聖堂はザダル大聖堂ともいわれ、この大聖堂の起源は、4世紀~5世紀と言われ、12世紀に建造されました。13世紀初頭にベネチア共和国率いる第4次十字軍の攻撃を受けて破壊され、その後修復されました。建設様式はロマネスク様式となっていて、初期キリスト教の当時の様子がわかる建築はそのままに、現代もザダルの街にあります。 |
聖マリア教会 |
聖マリア教会は、1066年に設立されたベネディクト会の尼僧修道院です。この修道院には、金銀細工や宗教画などの美術品のコレクションがあります。 |
海のオルガン | 太陽への挨拶 |
岬の街ザダル先端の遊歩道パセオ・マリティモには、観光名所の「海のオルガン」と「太陽への挨拶」があります。海のオルガンは、海岸の階段の下方に70mに渡って35のパイプを配置したもので、波が階段の岸壁に当たると空気がパイプに流れ、さまざまな音色を奏でるようになっています。海のオルガンの隣には太陽への挨拶があり、地面にはめ込まれた太陽電池のパネルが、夜になると色とりどりに輝きます。この2つは、ザダルの建築家ニコラ・バシッチが平和を願って作ったもの。それ以前のザダルの海岸は、戦争による被害で観光とは程遠い殺風景な場所になっていました。今では憩いの場としてかつてないほどに復興し、たくさんの観光客が集まります。 |
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本土と並行するように伸びている半島部分がザダルの旧市街です。上空からの写真の地図で見るとそれがよくわかります。 |
この海岸線からは、映画監督のヒッチコックが「世界で一番美しい」とまで語った夕日を見ることができます。 |
市役所 |
古くから「ザダルを制する者はダルマチアを制する」と言われるほど重要視され、それゆえ他国からの攻撃が絶えなかったザダルの町はぐるりと城壁で囲まれ、敵の侵入を防ぐために造られた立派な門も残されています。 |
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健康聖母聖堂 |
(2025.6.4撮影)
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