ロヴィニ
ロヴィニは、クロアチアのイストラ半島西側に位置し、イタリアのトリエステから南へわずか60kmほどの場所にあります。 13世紀後半から18世紀後半まで、ヴェネツィア共和国の支配下にあり、その歴史的背景を色濃く残しています。現在は、マリンスポーツなどが楽しめる人気のリゾート地となっています。イタリア的なカラフルな街並みがアドリア海の青い海に映え、「ヨーロッパで最もロマンチックな街」と称されます。
ロヴィにの港からは、おとぎ話に出てきそうな美しい旧市街が見えます。海に突き出たようなこの町の中心には、聖エウフェミヤ教会の鐘楼がそびえています。これがロヴィニの象徴的な風景です。 |
海に浮かぶ港町に、町の中央にそびえる鐘楼、三角屋根のカラフルな建物、石畳の路地など、ロヴィニの街並みは、まるでジブリの映画『魔女の宅急便』の世界のようだともいわれています。 |
時計塔 |
チトー広場に面した時計塔は、後期ルネサンス様式の時計塔です。時計の下には、聖書に片足を掛けた翼のある獅子の像を見ることが出来ます |
チトー広場 |
クロアチアがユーゴスラビアであった頃の大統領チトー名を冠したチトー広場です。ここはかつて島だったロヴィニ旧市街と本土を隔てていた海峡を埋めて、陸続きにして、その時に造られた街の中心広場だそうです。チトー広場はレストランやカフェも多く、港にはクルーズ船が発着する桟橋やマリーナもあります。 |
ベネチア共和国の支配下にあった時に旧市街は城壁で囲まれ、豊かな街に発展しました。現在は城壁はありませんが、当時の城壁を利用して建てているので、どれも高さのある建物ばかりです。 |
【旧市街】
ロヴィニはイストラ半島にあるアドリア海に面した美しい港町で、かつてヴェネツィア共和国の支配を受けていた影響で、ヴェネツィア風の建築や石畳の迷路のような路地が今も残っています。旧市街では、歴史を感じるアーチやカラフルな家々が並び、海辺には漁船がゆったりと浮かびます。 |
雨が降ったら滑りそうなつるつるの白い石畳が特徴的な旧市街です。路地から路地へつながる細い道にも石畳が敷き詰められ、あちこちにお目見えするギャラリーがとても個性的です。美しいロヴィニの街がモデルの絵画はもちろん、流木にペイントしたオブジェを売っていたり、天然石を使ったアクセサリーのお店だったり、そぞろ歩くのが楽しい旧市街です。 |
クロアチア北西部のイストラ半島は、オリーブ油にトリュフ、ワインなど食材の宝庫として知られています。はちみつや果物も数多く売られていました。 |
旧市庁舎 | ロヴィニ旧市街(ポスターの写真より) |
バルビ門を潜ってすぐ左にあるカラフルな建物がありました。ヴェネチア共和国統治下の市庁舎で、現在はロヴィニ市議会の建物として使用されています。この壁にも「翼を持つ獅子」の紋章が掲げてありました。 ロヴィニの旧市街を上空から撮ったポスターの写真を見ると鐘楼を中心とする美しい街並みがよくわかります。 |
ロヴィニの旧市街を歩いていると、細い路地の向こうに見え隠れするアドリア海のブルーが印象的です。その一筋の道に素敵なブティックがあります。海の手前には可愛らしいテーブルとカラフルな洋服が並べられています。店の女性が海辺の椅子に座って作業をしていました。 |
バルビ門 |
港のすぐ脇には旧市街への入り口「バルビ門」があります。旧市街は石畳が続く小さな小道には色とりどりのかわいらしい建物が並びます。見晴らしのいい丘の上までは緩やかな階段や坂道が続き、周りにはかわいらしいお土産屋さんが並びます。 |
【聖エウフェミア教会】
旧市街の丘の上に建つ聖エウフェミア教会は、1725年から11年の月日をかけて建てられたものです。 |
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キリスト教教会の聖人、聖エウフェミアの石棺を詣でるため、巡礼者たちにとっても欠かせない場所となっています。 |
聖エウフェミア教会内部 |
鐘楼 |
見上げればどこからでも鐘楼が見えるので街歩きの目印になります。鐘楼は教会よりもさらに古い1654年から26年越しに作られました。聖人エウフェミアは61mの鐘楼の上で、4mの銅像となり、いまでも旧市街を見守り続けています。 |
(2025.6.2撮影)
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