アルメニア5

<ゲガルド修道院>

ゲガルド修道院は、301年に歴史上初めてキリスト教を国教と定めたアルメニアでも古い歴史を持つ修道院で創建は4世紀頃と言われています。現在の中央聖堂は1215年から1283年にかけて造られたもので、その後ろにある僧院や礼拝堂、食堂などは後ろの岩盤をくり抜いて造られています。
修道院の名称であるゲガルドはアルメニア語で「槍」を意味し、あのキリストの脇腹を刺したと言われる「ロンギヌスの槍」は当初ここに隠されていました。エチミアジン大聖堂の宝物館が出来てからはそこに移され保管されています。
手前にドームがあるのが中央聖堂、その後ろの建物は岩盤の中に掘られています。 
 
 
中央聖堂です。   中央聖堂の中に入りました。
 
 
  聖なる泉です。 
     
聖堂の中の壁や柱には色々な形のハチュカルが沢山彫られていました。    祭壇です。
 
 洞窟修道院の中に入りましたここは裏手にある岩山を掘って造ったもので、修道士達の僧院や礼拝堂、食堂などがあった場所です。。 コーラス隊の歌を聴きました。洞窟の中なのでよく響きました。 
     
天井に明かり取りの穴がありました。    柱にハチュカルがありました。   穴の下にも部屋がありました
ゲガルド修道院は、アザード渓谷にあります。入口にはたくさんのハチュカル(十字架を刻んだ石碑)が並んでいました。 
     
  入場門です。 

<ガルニ神殿>
ガルニ神殿は、現在アルメニアに残る唯一のヘレニズム建築で、神殿を含む建築物は三角形の高台に建っています。この場所に要塞が築かれたのは紀元前3世紀のことです。紀元1世紀にはアルメニア王ミトリダテスの離宮が置かれました。この神殿が建てられた頃のアルメニアは、ギリシャやローマの大きな精神文化の影響を受けてた時代でした。神殿は「太陽の神殿」と呼ばれ、異教の神である太陽神「ミトラ(ミトラス)」に捧げられたものです。17世紀の地震で倒壊しましたが、1970年代に再建され現在に至っています。
 
ガルニ神殿の入場門 
 
青みを帯びた玄武岩で作られた神殿は美しく優美です。  
 
天井です。 
 
夏至の日には、天井の穴から差し込む太陽が、下の水に反射してミトラ(太陽神)を輝かせたと言います。 中央祭壇です。
 
 
神殿の横には、かって避暑用の夏の宮殿があり、教会も建てられていました。現在は基礎部分のみが発掘されています。 
     
宮殿にあったローマ浴場の跡。タイルが残っています。紀元前3世紀のものです。
 
 
ガルニ神殿はアザート川上流の丘の上にあり、台地の端からアザート川までは崖になっています。柱状節理が見えます。  
     
 虹が見えました。ガルニ神殿は、美しい自然の中にあります。 
(2019.6.20撮影)
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