ルクセンブルク

  ルクセンブルク大公国は、ベルギー、フランス、ドイツに囲まれた面積約2600km2(神奈川県とほぼ同じ)、人口50万2000人ほどの、深い渓谷と緑の森に覆われた小国です。その地理的条件からローマ帝国、フランク王国、ゲルマンをつなぐ要衝でした。さまざまな国から狙われてきたという激動の歴史を持つ国です。
  近年、鉄鋼不振で低迷した経済を立て直すため、ルクセンブルクは金融王国を目指しました。現在ではその成果も実を結び、ロンドンに次ぐユーロ市場、ヨーロッパを代表する国際金融センターを形成しています。日本からも多くの金融機関が進出しています。また、労働力としてポルトガルなどからの移民を受け入れてきたことから、外国人が41%を占めます。そして、1992年以降、2017年現在にいたるまで、一人当たりのGDPにおいてルクセンブルクは世界首位の座を維持し続けています。
 
 
ルクセンブルク市は、“北のジブラルタル”の異名をもつ、堅固な城砦都市です。長い間難攻不落だった城砦は、断崖を利用した城壁に囲まれ、ペトリュッス川とアルゼット川のふたつの小さな川がえぐった岩山の上にあり、自然にできた水濠が町の三方を囲んでいます。 
 
 
ルクセンブルク市は、城壁と渓谷に囲まれた城郭都市で、「その古い町並みと要塞群」という名前で1994年に世界遺産に登録されました。 
 
 
緑と街と城がうまく調和してできたその美しい街並みは、ヨーロッパ各地の文化を融合させることで生まれました。 
    
 
アドルフ橋…旧市街と新市街を結びます。
     
ボックの砲台    
ボックの砲台は、オーストリアに支配されていた18世紀に、オーストリア軍によってボックと呼ばれる断崖絶壁の下に作られた地下の要塞です。当時は、断崖絶壁にいくつもの砲台が設置されていました。ボックの砲台は、その中でも保存状態がいいとされるものです。 
    
 
   
   
サン ミッシェル教 
    
 
ダルム広場と自治宮殿  
    
 
憲法広場…もともと街を守る砦が置かれていたところです。   
   
首相官邸   旗が出ているので首相が在勤中 
    
 
大公宮…ルクセンブルクは世界唯一の大公国です。  紋章 
   
大公宮前の柱の顔はすべてこちらを見ています。   衛兵
   
市庁舎  旧市街のメインストリートには欧米の一流銀行が軒を連ねています。 

<ノートルダム大聖堂>

ノートルダム大聖堂は、ルネサンス、ゴシック、バロックなど、複数の様式が混合した形が見られます。歴史上幾度となく各国の侵略を受け続け、その結果、各地の文化を美しく融合させることになったルクセンブルクという地に建つ大聖堂らしさです。細い尖塔や丸天井が印象的です。
    
 
イスパノ・モレスク様式の柱    
   
   
(2017.4.28撮影)