キンデルダイク

  ユネスコの世界遺産に登録されているオランダの「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」。オランダ南東部のロッテルダム近郊に位置し、国内最大規模の風車網として有名な観光地となっています。周りを川に囲まれたキンデルダイク。この周辺の土地は水面よりも低いので、川の水面上昇や地盤沈下を防ぐために1740年代から風車による排水システムが使用されています。

<風車群>

国土の4分の1が海面下にあるオランダは、昔からたびたび水害に見舞われ、排水システムの確立は国造りにおける最優先課題でした。干拓にあたり、水を汲み上げる装置として白羽の矢が立ったのが、粉挽き用の動力に使われていた風車です。広大な土地には運河に沿って19基の風車が設置されています。 
 
 
 
 
    
 
    
 
   
 
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<風車博物館>
19基あるキンデルダイクの風車のうちの1基の内部が博物館となっています。当時の人々の暮らしぶりが分かるように、内部には使用されていた物がそのまま展示されています。
    
 
     
狭い風車小屋の内部に置かれているものは、すべてがミニサイズですが、
キッチン、ダイニング、寝室と一通りのものはあります。
   
小屋の中心は吹き抜けになっており、風車を動かすための仕掛けが昔のまま保存されています。  

<風力発電>
オランダの風車の歴史は古いのですが、発電のための風力発電となると、本格的に導入されたのは2000年代以降のことです。 地球温暖化対策の必要性などから、2000年代以降、風力発電、中でも洋上風力発電に力を入れ始めています。
   
(2017.4.23撮影)