リトアニア

  リトアニアはバルト3国のうち最南に位置する国です。西部と東部に丘陵があるほかは国土の大部分は平地で、氷河作用を受け、多くの湖沼があります。住民の約 80%がリトアニア人です。リトアニアは 13世紀より強国となり、16世紀ポーランドと合体しましたが、18世紀後半ポーランド分割により大部分がロシア領に入りました。 1918年独立しましたが、1940年ソビエト連邦に編入され、その一共和国として半世紀の時を刻みました。1990年3月独立を宣言し、 2004年にはEU、NATOに加盟しました。

【カウナス】

カウナスは、リトアニア第2の都市です。その歴史は町が建設された11世紀にまで遡り、その後は交通の要所として栄えました。第二次世界大戦中には、ここにリトアニアの暫定首都が置かれました。 


<カウナス城>

カウナス城は、 ドイツ騎士団の侵攻に備えて13世紀に建造された要塞です。1363年に騎士団により幾度もの攻撃を受け破壊。その後、15世紀に再建されましたが、17世紀から18世紀にかけて戦争により、再び城の大部分が破壊されました。現在は、塔と城壁の一部が残されるのみとなっています。
 
 
   
 

<杉原記念館>

杉原記念館は、第二次世界大戦中、外交官であった杉原千畝氏が領事としての任務にあたっていた旧日本領事館です。当時、杉原領事はナチス・ドイツがポーランドに侵攻し、生命の危機にさらされたポーランドに住むユダヤ人のシベリア鉄道経由での亡命を手助けするために、日本政府の意に反して「命のビザ」とも呼ばれた日本通過ビザの発給を行いました。
 
 
領事館だったこの建物は現在、その杉原千畝氏の記念博物館として一般に公開されています。 
    
 
執務室   杉原千畝の机  
 
杉原千畝の写真  手書きの命のビザ 館長さんから説明を受けました。 

<カウナス駅>

    
 
杉原千畝が列車で退去する直前までビザを発行し続けたという駅です。  

<カウナス旧市街>

 
 
白鳥と呼ばれる美しいバロック様式の旧市庁舎  横から見た旧市庁舎
    
 
イエズス会教会   市庁舎前広場と旧市長の像
    
 
カウナス写真ギャラリー   聖ペテロ&パウロ大聖堂 
   
カウナス写真ギャラリー前のカメラのアート   ウォールアート

【シャウレイ】

シャウレイは、北部リトアニアの経済、文化の中心地です。古くからラトビアとの交易が行われ、織物業、皮革産業で発展しました。 

<十字架の丘>

十字架の丘は、おびただしい数の十字架が立つリトアニア最大の巡礼地です。その発祥については明確にされていませんが、初めてここに十字架が立てられたのは、1831年のロシアに対する蜂起の後と考えられています。これらの十字架は、ロシアの圧制により処刑された人たちや、シベリアへ流刑されたリトアニア人たちを悼んだ人々が、一つ一つ持ち寄ったものです。途中、旧ソ連軍が撤去を試みたものの再び十字架が集まり、いつしか現在のような数になりました。その数は5万にもおよび、現在も日々増え続けています。
 
 
丘が十字架で埋め尽くされています。  
 
 
大小様々な十字架があります。   
     

<車窓>
    
 
シャウレイからカウナスへの途中の風景  カウナスからポーランドへの途中の風景  
(2018.6.21~22撮影)
HOME