ブルガリアその2

<リラの僧院(リラ修道院)

 リラの僧院は、10世紀、イヴァン・リルスキーが、リラでひたすら修行に明け暮れ、生活をしたことに始まります。彼を慕う僧や信者たちが集まり僧院が建てられ、壮大な修道院に発展していきました。そして、統治者の庇護を受け14世紀にはブルガリアの宗教・文化の中心になっていました。ブルガリアがオスマン帝国の支配下に置かれた時代においても、その信仰を認められており、ブルガリア正教の精神や文化などは脈々と伝えられてきたと言われています。
   
 
   
 
   
 
    
 
中庭の中央に聖母誕生教会が建ち、中庭の周りをぐるっと囲んでいる外陣は修道士の住居や歴史博物館になっています。
   
 
   
   
 
    
 
教会横に建つ塔が、14世紀に造られたこの僧院で一番古い建物、フレリョの塔です。フレリョの塔は、1335年にセルビアの貴族フレリョ・ドロゴボラの寄進により建造された鐘塔です。1883年1月13日の深夜に修道院が大火に見舞われた際、中庭にあった塔は唯一火事の被害を逃れ、オスマンの支配下にあった頃は要塞や修道士の住居として使われていました。現在は、塔の下の部分はお土産や、キリスト像などが買える売店になっています。右の写真は塔の裏側です。 

<フレスコ画>
    
 
リラの僧院の入口です。門にもフレスコ画が描かれてました。  
   
    
 
聖母教会の回廊はフレスコ画で埋め尽くされています。   
   
  聖イヴァン・リルスキーの顔が1レフの紙幣と硬貨に使われています。
     
ガイドのシルビアさんにゲンノショウコの葉をいただいたので、押し花にしました。  
(2017.10.22撮影)