ヴェローナ

  ヴェローナは,シェークスピアの名作『ロミオとジュリエット』の物語の舞台となった古都です。S字に流れるアディジェ川に沿って赤い屋根の家々が広がり,古代ローマから中世,近世に至る歴史ある建築が重なり合っています。交通の要衝にあったヴェローナは紀元前89年,古代ローマの植民地となり発展しました。13世紀になると,ヴェローナは神聖ローマ皇帝派とローマ教皇派に分かれ激しく争うようになります。この時代が『ロミオとジュリエット』の悲劇をうむ背景となりました。

    
 
ヴェローナをS字に流れるアディジェ川  丘の上に建つサンピエトロ城  
   
城壁…ローマ時代の初期の街は城壁と河で防御していました。  
   
スカラ家の廟…13〜14世紀,ヴェローナの黄金時代を築いたスカラ家の領主の墓 
   
歩道は大理石でできていて,アンモナイトも見えます。  ダンテの像 
    
議会の回廊
 
エルベ広場    ランベルディの塔 
   
壁にフレスコ画が描かれている16世紀の商人の館 聖マルコの象徴「有翼の獅子」 
    
 
アレーナ(円形闘技場)…2万2000人を収容。ほぼ完全な形で残り,今でも毎年夏には野外オペラが開催されています。 
   
    市庁舎 
   
ブラ広場  ブラ門   城壁

<ジュリエットの家>
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」はヴェローナで実際あった話を元にしたと言われ,ジュリエットの家のモデルとなったカプレティ家の邸宅が一般公開されています。
   
中庭へ抜ける道の壁には落書きが見られ,恋人同士がこの壁に名前を書くとその恋が成就するといわれています。  
    
 
建物は13世紀に建てられたゴシック様式で,ロミオとジュリエットで有名なバルコニーが付いています。 
   
ジュリエットの像の右胸に触ると結婚できると言われており,大勢の人がさわるため,ピカピカに光っていました。

<地下遺跡>

 ヴェローナは2200年前,古代ローマの人達により建てられました。今もヴェローナにはローマ時代の遺跡がたくさんありますが,ほとんど全部,2,3メートルの地下にあります。新しい建物は古い建物の上に建てられ,2000年の間繰りかえされた事により,地表が段々上がりましたが,地下の遺跡を見ることができるようにしてある所があります。
   
     
紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけてあった門の一部です。    

(2014.7.13撮影)